前世ってあると思う?
霊っていると思う?
超能力ってあると思う?
こんな質問をたまに受けます。お坊さんもそういう人種だと思っている人は多いようです。
ぼくの答えは、正直、どっちでもいいです。
おシャカさまは「人生は苦だ」と言われました。
「苦」とは「思い通りにならない」ということ。
それに四苦八苦あるといいます。
四苦とは生・老・病・死。人は年をとって病気して死んでいく。それをあきらかに見つめて歩む道が仏道です。
前世があろうとなかろうと老病死はきます。
霊が見えようと見えまいと老病死はきます。
超能力があろうとなかろうと老病死はきます。
仏教では、苦の原因を霊や前世などに責任転嫁はしません。
当たり前過ぎておもしろくないですか?
もっと、自分の生活を劇的に変化する“なにか”が欲しいですよね?超常的な力で一発逆転したいですよね?
でもそれは、自分の足で歩くことを放棄することでした。仏教をよりどころに生きるというのはそれとは真反対の生き方だと思ってください。
ちょっと愚痴になりますが、お寺で生活していても、皆さんと同じくいろんなことが起こります。お寺ではいくつも会があって、そこにはいろんな人たちがいます。何十人の意見を汲み取ってひとつの行動を起こす、なんて力は僕にはありません。誰かの意見に傾けば他の誰かが気分を悪くする。人の意見に振られ過ぎると八方美人と見られ、ひとりでやると誰も相手にしてくれない。そんな状況になるといつも逃げたくなります。小心者の自分には柄じゃないといつも思います。いっそ誰かに決めてほしいです。ズバリ言ってほしいですよ。
でも、そんなことが当たり前のようにやってくるのが人生だと先輩方は言いました。
人生は苦。思い通りには絶対にならない。
ならばその人生を食い尽くしてやろうじゃないですか。甘味も苦味も、渋味も、辛味も、臭味も、全部食ってやる!吐きそうになっても食ってやる!
そう思えた時、だいぶ楽になりました。
そんなに不味いものばっかりでもないですね。
あ、でもね、
それから数年経った今、またいろんなことから逃げようとしてます。やっぱりシンドイことは後回しになりますね。アハ。
*どうぞテレビにはお気をつけください。
