今回のコラムは、「おいしい話」と言う事ですが、
物を食べる事、味わう事、ということについては一度「シャカ斬り」の方で、「Gourmet」というコラムを書かせていただきました。
そこで書いた事を掻い摘まみますと、「おいしい」と感じる感覚は、純粋に味覚だけで味を判断しているのではなく、食材や調理法などの情報、そして人それぞれの経験を踏まえて、頭で判断していることもあり、実に曖昧で、怪しい感覚であって、にもかかわらず、下手に知識ばっかりを増やしてグルメを気取ると、おいしい食事であっても、なにかと難癖をつけたくなったりと、純粋に食べる事の喜びを味わえなくなってしまう。それよりも、食べると言うことは、命をいただくことであるのだから、食べる事自体に感謝しつつ、変に知識などに振り回されずに、素直においしいと喜べることが大切だ、と言うような事を書きました。
が、まあ、今回はそのことはさておき、折角の機会ですので、私がおいしいと思うものについて書きましょう。
私は北陸は石川県に住んでおりまして、北陸と言えば、魚介類がおいしいことで有名かと思います。確かに、地物のお魚は、季節によって様々にあり、新鮮でおいしいです。
冬になればカニやブリ、夏になればサザエやウニも採れますし、この時期は、ワカメなんかもおいしい時期です。
新鮮ですから、お刺身はもちろん、焼いても煮ても、おいしいものばかりです。
が、私が個人的に好きなのは、そんな魚介類の中でも、「珍味」と呼ばれる系統の食べ物。例えば、ナマコの卵巣を加工した「クチコ」、ナマコの内蔵を使った塩辛「コノワタ」、イカなどの塩辛、鯖をぬか漬した保存食「ヘシコ」などは、どれもなんとも言えずおいしいものだと思います。
その中でも、特に私が好きなのは、「イカの黒作り」と「ヘシコ」。「イカの黒作り」は、イカ墨を使った塩辛で、見た目は真っ黒で少々グロく、ちょっと生臭味があるけど、ゆずの皮が入っているものは、絶品!日本酒にも、焼酎にも、もちろんご飯にも合いますですよ。
そして「ヘシコ」は、薄く切ってそのままでお酒のアテになるし、炙ってお茶漬けにするのもまた最高に美味です。個人的には「ヘシコ」、賞味期限切れたほうが、熟成されるのか、旨味が増していて好きです。
ああ、想像しただけで、涎が・・・
まあしかし、おいしいと感じる感覚は人それぞれですし、上に挙げたのは、あくまで私がおいしいと感じるもの。
魚介類がダメな人もおられるでしょうし、珍味系の食べ物は、好き嫌いが分かれるところでしょう。
ですから無理に食べろ、おいしいと言え、とは申しません。
でもでも、今までこれらの食べ物が嫌いだった人も、なんとなくイメージで食わず嫌いだった人も、騙されたと思って、一口食べてみてください。
味覚って結構変わりますし、食べてみて、不味いと思えばもう食べなければいいですし、おいしいと感じれば、それは一つ、大きな喜びの発見ですしね。
ですから嫌いと思っていたものでも、今一度食べてみる価値はあると思います。
知識や経験、見た目や好き嫌いという「とわられ」や先入観から離れる事。おいしく物をいただくための秘訣は、そこにこそあるのかも、しれません。

コメント (2)
らめ子さんコメントありがとうございます。
「クチコ」はちょっと高級珍味ですが、「ヘシコ」はリーズナブルで、手に入りやすいと思いますので、まずは「ヘシコ」から試されるといいかもしれませんねー。
食べると言う事についてですが、
そうですねー、食べれればなんでもいいや、というような無関心では、食材や、作ってくれた人に対する感謝の気持ちが無い、ということですから、問題かもしれませんね。
知識を求めたりするのも、食べる事への感謝の表れとして出てくるものかもしれませんし、あながち全部を否定することはできませんね。
まあもちろん、グルメも極端になりすぎると、食べると言う事の大事な意味を見失ってしまいかねませんので、
その辺のバランスが大事なのかもしれません。
投稿者: kenyou | 2007年05月12日 23:37
日時: 2007年05月12日 23:37
魚の珍味系には詳しいと自分で思ってたけど、「クチコ」「ヘチコ」は初耳でした(´∀`)
あぁ食べてみたい。
知識ばかりなグルメもイヤですが、お皿に出される食材の名前すら全く知らずに(知ろうともせずに)ただヒタスラお腹を満たすために食べる人もどうかな(いや、つい最近婚約破棄された相手がそうだったから 笑)
なんでも極端なのは駄目ですね。
投稿者: らめ子 | 2007年05月10日 02:14
日時: 2007年05月10日 02:14