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水ヨウカンが降ってきた!

リレーコラム、今回のテーマは「イタイ話」です。
失敗話や、本当に痛かった話などなどです。

これは忘れもしない僕が小学5年生の時に起こった災難「リアルに痛かった話」です。

僕の住む田舎では家を新築する時に、家の棟が組まれたら大工さんとそこの家の人が屋根に上り、そこから集まった近所の人にお餅を投げてお祝いするという習慣があります。
それを「棟上げ(餅投げ)」と言います。
たいていは屋根の上で神主さんが祝詞を読み上げてから行うのですが、お寺の家が建った時には、お坊さんが上がって、お経を読んでいました。

ある日、小学5年の僕は放課後、友達と一緒に近所の棟上げに向かい、お餅が投げられるのを今か今かと待っていました。そこの今回建つ家は大きく立派で、投げられるお餅の数も多かったのです。
そして、お餅だけじゃなくて、お菓子や、後でお酒と変える木の札、そしてなんとお金まで投げられるという噂でした。僕はどきどきして、今日はいっぱい取ってやると意気込んでいました。

祝詞が終わりいよいよ餅投げが始まりました。持って行ったビニール袋にお餅を拾って入れていると、僕の頭上からなんと「缶入り水ヨウカン」が降ってきたではありませんか!
なんと、頭の上にまるで隕石のごとく缶が降り注ぎ、頭から血が噴出し始めたのです!

その後あまり覚えていませんが、家までなんとか帰ったのは良いものの、血が止まらなくて救急車で病院まで運ばれてしまいました。傷口は浅くて、少し縫うだけで直ったのですが、棟上げをした家の人は大変申し訳ないことをしたとお詫びに何度も来て下さいました。

しかし、その時僕が一番驚いたこと、それは血まみれになりながらも、自分の頭に降ってきた水ヨウカンの缶を拾って袋に入れて持ち帰っていたという驚愕の事実!です。ぼっこぼこの水ヨウカンの缶を、なぜ拾おうとする、自分よ。
「そんなに食べたかったのかい?」子どもの頃の自分にそう問いかけたいです。

今回あきらかになったことは、僕の欲の心は根深いな、「人よりいっぱい拾ってやる」という思いは際限がないな、ということ。
もう一つ言えるのは、子どもの頃から降ってくる水ヨウカンを除けられないような、ぼーっとしていたやつだったのだなというダブルショック!!

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