「家族」という言葉を聞くと、何かホッコリしますね。私が家族といって思い出すことはテレビドラマです。「うちの子に限って」「一つ屋根の下」など家族を舞台にしたドラマを思い出すと当時のシーンが蘇り、懐かしさがこみ上げてきます。
しかし、ホッコリするだけが家族ではありません。というのも先日、私事ですが、我が家で兄弟げんかが勃発しました。「この野郎」「アホ」という言葉が乱れ飛びます。お酒が入っていたため、さらに加速して誰も止められません。我が家は、祖母・父・母・姉・弟と私の6人住まい。姉33歳、弟28歳、そして真ん中に私30歳です。世間で言えば大人です。そんな30歳代の兄弟げんかを終えて思ったこと、それは「けんかもいいなぁ」ということです。
けんかが勃発するには、何かしらの原因があります。だいたいは自分の考えと違う「なんでやねん」という憤りから始まります。「あなたはそう考えるんだ」という相手への思いやりからけんかはあまり生まれません。けんかの原因にはその人の主義・主張が見え隠れします(いい悪いは別として)。
教育カウンセラーの富田富士也氏は、1960年代以降生まれの人は偏差値世代といいます。物事を合理的に判断する、自分にとって損か得かという損得勘定で生きる世代です。必然的に損になることにはなるべく避けて通ることになります。実際私も偏差値世代まっただ中、けんかほど無意味なことはないんです。なぜなら、けんかをして得をすることはないからです。
でも、今回けんかっていいなぁと思いました。人と人がぶつかり合うと、そこに見えない絆が生まれます。人間という字は、人と人の間と書くように、たくさんの人と出会うのが人生です。その一つ一つの出会いや別れ、時にはぶつかりあることもありますが、それが人間を成長させてくれるんだなぁと実感しました。でも、けんかはしない方がいいですね。
