「祝婚歌」 吉野 弘
ふたりが睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気づいてるほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだとうそぶいているほうがいい
ふたりのうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと気づいているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には色目を使わず
ゆったり
ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
ふたりにはわかるのであってほしい
『贈る歌』(吉野 弘著,花神社)より「祝婚歌」全文を転載
(吉野弘氏のこの作品のみ著作権の発生なし)
……自分で祝って自分で戒めてたら世話ねぇな。

コメント (3)
なんだかとびこみみたいで恐縮しながら・・・結婚なさったのですね。
こころからお祝い申し上げます。
私にとってはこの「祝婚歌」は永遠のあこがれですが、憧れ続けていくであろう詩ですね。
ほんとうに良かったですね!!
投稿者: tamon | 2008年06月29日 16:16
日時: 2008年06月29日 16:16
ありがとうございます!
ケンユウさんにお会いできなかったのは残念でしたが、6人のメンバーが駆けつけてくれて、幸せなご縁を頂いたなって感動しました。
Guerreroさんとキッスィさんからは「饒舌な新婦だね」って言われるくらい、言葉攻めの披露宴(汗)。
メリシャカ!向けの言葉もあるので、そのうちアップしますね。
投稿者: sakulla | 2008年06月24日 23:07
日時: 2008年06月24日 23:07
ご結婚おめでとうございます!
お呼びいただいたのに、出席できずに申し訳なかったです(>
せっかくの機会だったので、お祝いしに行きたかったのですが、どうしても法務の都合がつかず。。。
遠くからですが、お二人の末長いお幸せを願っております^^
メリシャカ!!!
投稿者: kenyou | 2008年06月22日 00:06
日時: 2008年06月22日 00:06