本当の幸せとは?

メリシャカナイツ第6夜「世界で一番幸せな国、ブータン」が1月31日に、VoNNにて開催されました。
今回は参加者11名と少人数ではありましたが、皆さんじっくりとお話が聴ける空間で、その後のトークもまったりとでき、これくらいの人数の方がメリシャカナイツには合っているのかなと最終夜(?)に思いました。

最初のおつとめは、口語で分かりやすく書かれた『拝読 浄土真宗のみ教え』を皆で一緒に読みました。
法話は私が担当しました。「皆さんにとって、『幸せ』のイメージってどのようなものですか?」という問いかけから始めました。私にとっては「母親に抱かれているイメージ」というのがあり、今3か月になる娘の話をしました。
私たちも阿弥陀さまという仏に今抱きとられているから、安心して泣いたり笑ったり、精一杯生きることができるのだということをお話ししたかったのですが、なかなか上手くできませんでした(苦笑)

本編は、群馬県西福寺住職、阿部信幾先生にブータンのお話しをお聞きしました。
ブータンは仏教を国教とする国家で、「GNP世界一よりも我々はGNH世界一を目指そうではないか」と国王が宣言されたそうです。
GNHとは「Gross National Happiness」の略で「国民総幸福度(量)」のことです。
国民総生産量では、世界のたとえばアメリカや日本にかなわないけれど、国民の実感する幸福は世界一でありたいと願われたのです。
「国民総幸福度」その基準は3つあるそうです。

1つ目は、衣食住が保障されている
確かに衣食住が保障されていなかったら、健康な生活は営まれないでしょう。そこを国がしっかり保障するのだそうです。また、国民の大半が農業に従事しているため食料も豊富なのです。

2つ目は、自然が豊かである
ブータンは標高差が非常に激しい国で、いわば山の中にあると言って良いそうです。ですから、豊かな森林に恵まれているそうなのです。

3つ目は、伝統文化を大切にする
ブータンの名産は綺麗な織物で、女性の着る「キラ」という民族衣装は一枚を織り上げるのに何カ月もかかる。そして、そのキラを自分の子や孫に大切に受け継いでいくのです。

阿部先生はその3つの根底には「いのち」を大切にする、仏教のみ教えがあるのだとおっしゃいました。
例えばブータンの人は蚊を極力殺さないのだそうです。
先生が日本から蚊取り線香を持っていって、帰りにあげようとすると、「それは仏様にそなえるものですか?」と聞かれたそうです。そして「蚊を殺すものはいらないです」と言われ、貰われなかったということです。

私自身感銘を受けたお話は、ブータンの人はよくお寺に参られるそうですが、そこで何をお願いするか聞いてみると「すべての人々の幸福を願っています」と言われるのだそうです。
私たち日本人はどうでしょうか?自分を振り返ってみても「家族皆、健康でありますように」とか「この志望校に合格させてください」とか「可愛い彼女ができますように」など、「自分」のことばかりしてきたように思うことです。

阿部先生はおっしゃいました。「そう考えましたら、本来日本こそ幸せな国だったのですよ」と。
私たちは衣食住足り、島国だから海のもの山のものは豊富にあった、伝統文化が伝わっていた。そして何より仏教のみ教えがきちんと伝わってあったのです。しかし、その根本の大切さを現代に生きる私たちは見失い、より人間の欲を満足させようと自らが不幸に向かっているのかもしれません。

浄土真宗では私たちは阿弥陀さまによって、根本の問題である「死」の解決をして頂いている。生きている今は、感謝の思いから精一杯生きることが大切であるのです。
そして、具体的には「お陰さま」というのが幸せであると、先生はおっしゃって下さいました。
「今日、ここまで来られたのも、さまざまなお方のお陰があります」
東京から新幹線が動いて、その新幹線には夜を徹して整備をしてくださった方がいて下さる。そう考えると無数のお陰さまの中に今私たちはあるのですね。

「自分のできる限り、自分のなすべき仕事を、精一杯していく。すると『ありがとう』と言って下さる方がおられる。
こんなに幸せなことってないですよね!」


阿部先生のお話を聴かせて頂き、雨も降り寒い日でしたが、ほっこりと温かく幸せな気持ちになりました。

自分たちにできることをさせていただこうと、今回のメリシャカナイツ参加費から100円ずつ、またVoNNやその常連さん、西本願寺伝道部の皆さんから、ハイチ大地震、助け合い募金を8,700円させていただきました。
御協力下さいました方々にはどうも有難うございました。

今回はメリシャカLIVEに関心を持って参加された方もおられました。LIVEの時、MCを担当して下さった木下明水さんもたまたま京都にいらしていて、突如ご参加下さり、とても有難かったです!

このメリシャカナイツは、浅野とチスイとが担当してきました。この3月に京都を離れ、お互い地元のお寺に戻るということで、京都×メリシャカナイツは区切りをつけるということになりました。
しかし、この繋がりは「メリシャカLIVE」に受け継がれると思いますし、メリシャカではこれからも様々な企画をご用意したいと思っています。

京都×メリシャカナイツに御参加、御協力下さいました皆さま、ネットで見て下さいました皆さま、本当にお世話になりました!
すべての皆さまに、有難うございました。心からの心をこめ、感謝いたします!!