人間誰しも隠したい自分が一つや二つあるはずだ。
人は誰しも自分の中に嫌いな部分が幾つかあるはずだ。
僕なんて自分で自分が嫌いで仕方ない。しかし嫌いと言うのも自己愛の裏返しで、逆を言えば自分が大好きと言うことなのだろうけど・・・。
たとえば、頭髪が薄くなる怖さみたいなものは誰しも男ならあることではないだろうか。
そして、それを隠そうとするのも、大人のお洒落心からすれば当然でしょう。
実は僕の父(住職)はおぼうさんで髪が薄く、お坊さんなのに昨年までカツラを被っていました(笑)
「姉歯の気持ちが俺にはわかる」という名言を残したとか残さなかったとか。
そんな父を持つ僕もまた今はまだ大丈夫だけど遺伝的にいずれ禿げるんですよ多分。正直言いますと禿の恐怖というものをいつも感じているのです。
そんな僕の心を明るく照らしてくれた人がカツラボクサーです!
カツラを被ったボクサーです!
妹さんが撮影したビデオがワイドショーで放送されて大反響が起きました。
なんでボクシングにカツラを被るんだ~~!ずれるって予想できるだろう!
と誰しも突っ込みを入れたでしょう。
実はその時僕は画面を見ながら感動していたのです。
カツラボクサーは、相手のパンチで、カツラをずらされてもずらされても決して怯むことなく、立ち向かっています。
妹さんたち応援している人は冷や冷や見つめます。「いやだ、恥ずかしい」と言う妹さんの声がビデオに入っていました。
カツラが脱げて落ちたら反則になり試合に負けてしまいます。
そしてラウンドの間にコーチがカツラボクサーのカツラを取るのです!
そしてカツラを脱いだら人が変わったように強くなるんです!これが(笑)
見事判定勝ちを収めました。カツラボクサーこと小口雅之さんは、その時自分の丸坊主の頭を擦りながら、自分に注がれる会場を揺るがしかねない大声援に応えられたのです!感謝を意を表されたのです!
僕はそのテレビを見ながら腹を抱えながら笑いましたが、同時になぜだか泣きそうになるほど感動したんです。自分の負に思える部分、恥ずかしいと思っている部分、隠したいと思っている部分がある。
それがハプニングがあり、大衆にさらけ出さないといけなくなった時、その時が一番その人間の芯(本質)が見えるんじゃないでしょうか!
カツラがずれて、恥ずかしがるのではなく、引け目に思うのではなく、怖気づくのではなく、
最後まで戦い続けたのだ。
自分の「引け目」と思われる部分を「魅力」に転化する。そこに僕は本当の格好よさを感じずにはおられないのだ。
カツラボクサー。
彼は格好良い。
カツラがずれる度、涙が出るくらい笑ったけど。
誰がなんと言おうと、強いと思うよ。 亀田兄弟よりもある意味強い。
最近の試合では、長髪の京本政樹風の格好いいカツラを試合前に会場に投げ入れるというパフォーマンスを見せた! なんとカツラのスポンサーまで付いたのだ!おそるべしカツラボクサー。
一見ネガティブと思える要素を、ポジティブに転化する。
ほとけさまは無分別智という大いなる智慧でもって、私たちを見てくださる。
そこには、すぐれた命、劣った命というものはない。皆金色に輝いている大切ないのちだよと教えてくださる。
そこに自分は他の人よりも劣っている、優れていると見なすのは自分勝手な物差しでしかないのだ。
小口雅之さんをこれからも応援したい。
決定的瞬間
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