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お墓参りと核実験

前にミクシィ日記でも書いた内容なんですが少し思うところがありアップしました。

先日あるお宅のご法事にお参りし、お経のお勤めの後、皆でお墓参りに行った。

御墓参りを終え帰ろうとすると、その家のご主人が僕にこう言われた。

「この向こうに、悲しいお墓があるんですよ。」

「え?悲しいお墓って・・・」
ご主人さんから話をよくよく伺ってみると、「昭和20年8月9日」に亡くられた家族がおさめられているお墓なのだそうだ。


30代のおかあさん、そして3人の子どもが、同じ8月9日に亡くなっている。法名碑にはそう刻まれている。

これはご主人さんが想像して言われるのだから、本当かどうかは分からないのだけれど、きっとそのお墓の家のご主人が戦争に出征していない時に、昭和20年8月9日、長崎に原爆が落とされ、奥さんと子どもたちは皆亡くなったのだろう。
戦争から帰ったご主人さんはどんなに辛かっただろうか、歯がゆかったろうか、悔しかったろうか。

お墓にお参りされる一人残されたご主人の思いは如何ほどだろうかと、うつむき加減に言われたのだ。
きっと生きるのが嫌になるくらいじゃないかと僕は思った、がそれは想像していることに過ぎないのだ。

家に帰ると、テレビで北朝鮮のニュースしていた。
はっきりとは分からない、が北朝鮮により10月9日10時36分前後、核実験が行われたということ。

僕はそこで、はっとして思った。

「繋がっている」と思ったのだ。 今日お墓で聞いた話と繋がっている。

北朝鮮の核実験は対岸の火事ではない。日本が凄く関わっている。日本だけではなく全世界が関わっている。そして自分が関わっている。
僕の母親の母は広島で原爆を受けている。その時のことは僕らには一切話さずに亡くなっていった。しかし、その時の思いは短歌に残し、僕の妹は祖母の火傷の痕を見せてもらったことがあるらしい。

お墓でのこと、祖母のことが僕の頭の中をぐるぐると回った。

今の日本の平和がいつまでも続くということも言えないんじゃないか。ヒトラーは戦争を知らない世代を狙えと言った。
僕たちは戦争を知らないじゃないか。実際に経験していないってことは怖いことじゃないか。めぐまれている状態にいる者はめぐまれていることを知れないのではないだろうか。

安保理決議により、実際に北朝鮮に出入りする貨物の検査などの制裁が決まった。
船の検査する時に銃で打ち合いにならないだろうか?と思う。

ある政治家が日本の核保有についてメリットとデメリットを論議する必要をテレビで提起していた。

今何が出来るだろうか。自分に。
なんて思ったが、よく分からなかった。
ただ今日の御墓参りと、そこで出会った長崎の家族のお墓と、おばあちゃんのことと、北朝鮮の核実験とは、僕に「平和」とは何なのか考えろと訴えかけている気がした。

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2006.4.26-
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