「哲学」というと、なにやら難解で、あまり役にも立たないし、とっつき難いもの。
そんなイメージを持っておられる方に朗報です。
なんとこの本は、小難しい哲学を、4コマ漫画とともに考えていきましょう、というなんとも斬新で画期的なもの。
そしてその4コマ漫画、相原コージさんという方の『漫歌』という漫画で、
ヒロシという生きることに悩める青年と、とぼけた顔をした豚、ブタ公が主人公という、とてもシュールな設定。
しかも、生きる意味をあーでもないこーでもないと模索するヒロシに対し、ブタ公が冷静に、現実的なツッコミをいれ、ヒロシの考えをバッサリと否定していきます。それに対し、ヒロシは全く反論できません。
しかしその二人(一人と一匹?)のシュールなやりとりが、生きる意味とは何か、いうことを、しっかりと考えさせてくれるのです。
その上で、その二人の会話の哲学的な意味ついて、高校で倫理を教えておられた筆者の南部ヤスヒロさんが、
ソクラテスやプラトンといった古代の哲学者から、デリタやレヴィナスといった近年までのさまざまな哲学者の考えを踏まえつつ、
尾崎豊やSMAP、ケツメイシなどの私たちが耳にしたことがあるような歌など、身近な話題も交えながら、キチンとわかりやすくフォローし、哲学の理解や味わいを深めてくれます。
ただ、この本を読んだから、と言って、自分が生きる意味の答えが見つかる、というわけではありません。そんな簡単に生きる意味の答えなんてわかりませんし、それにそれは自分で生きていく中で見つけていくものですしね。
でも、生きる意味をキチンと考える為のヒントを与えてくれるのではないかな、と思います。
哲学は難しくて苦手、と食わず嫌いをされている方や、
自分が生きる意味とは何か、という事に今悩まれている方には、最適の一冊かもしれません。
