2008年04月10日

聖☆おにいさん

聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC)
今年もお釈迦様の誕生日、4月8日を迎えましたね。
イエスの誕生日であるクリスマスばっかり普及してずるい(羨ましい)!というような想いから、もっとお釈迦様の誕生日を祝う花祭りを浸透させようと始まったこの「メリシャカ!」も、2周年を迎え、何気に3年目に突入です。
少しは「メリシャカ!」浸透したでしょうか。

さて、そんなメリシャカ、ほんの少しテーマとか方向性が変わって、合言葉は「play buddhism !」ということになりました。
これは、仏教を遊ぼう、というか、仏教をもっと楽しもうぜ、と言うような意味をこめてのキャッチフレーズですが、
そんなメリシャカのキャッチフレーズにピッタリな、「play buddhism !」な漫画を、ワタクシ見つけてしまいましたので、今回紹介させていただきます。

その漫画とは「聖(セイント)☆おにいさん」という、モーニング2で連載のもの。
この漫画、な、な、なんと、仏教の祖であるブッダ(お釈迦様)と、キリスト教の祖であるイエスとが、東京のちょっと郊外、立川のアパートでルームシェアしながらバカンスを過ごす、という、なんともありえない設定。
しかも、ぬくぬくコメディ、って言うんですから、罰当たりこの上ない(笑)

実際に漫画を読むと、二人とも聖人であるはずなのに、Tシャツにジーンズ姿で、イエスがブログやmixiをやっていたり、ブッダが妙にケチだったり、なんとも言えない生活感が漂っていて、
ブッダとイエスが持つ様々な伝説と、日常生活とを上手くミックスさせて笑いを生み出しており、実にゆるくてシュールで面白い。細かい小ネタも満載。
すぐに凹んだり、怒ったり、テンション上がったり、その姿はまさに、ちょっとセイントな地元のおにいさん。

熱心な仏教徒やキリスト教徒の方が読むと、おいおい、ブッダやイエスを笑いの種にするというのはどうなの?と思うかもしれませんが、
ブッダやイエスのもつエピソードをある程度知らないと、面白さが半減してしまうという点で、ある意味高尚な笑いであるし、
宗教的に奥深い内容のものではないにせよ、「面白さがわからない」→「悔しい」→「よし、ブッダ(イエス)について調べてみよう!」となる可能性もあるかも(?)という意味では、仏教やキリスト教に興味を持ってもらう入門的な役割を果たすかもしれないので、
なにとぞ温かい目で、冗談を笑ってあげてください。

いろいろ話題になっているようですが、お坊さんもハマるこの漫画、是非皆様もどうぞ。

2007年11月17日

『お寺に嫁いでしまった。』 

お寺に嫁いでしまった。

ども、ケンユウです。
今回紹介させていただくのは青江美智子著『お寺に嫁いでしまった。』と言う本。
なんと!この本は、あの「彼岸寺」で好評連載中の「お寺に嫁ぐということ」が書籍化されたものなんです!

もともとこの「お寺に嫁ぐということ」というコンテンツは、
ごくフツー家庭に育ったOLの美智子さんが、ふとしたきっかけでお坊さんと恋をして、お坊さんと結婚することになり、その結婚までの経緯、結婚してからの日常を書き綴ったもので、
お寺という、ちょっと特殊な環境の中で感じた、考え方や習慣のギャップ、そこから来るいろいろな悩みや、その悩みの中から垣間見える新しい気づき、
そして、生まれてはじめて仏教に触れることで得られた喜びなど、お寺の奥さんとしての悲喜こもごもが、ありありと描かれた人気のコーナーです。

それが書籍化されるに当たって、二人が出会う以前のお話や、結婚までの様々な苦労、そして「彼岸寺」の裏側などなど、新たに多くのエピソードが書き加えられ、今まで「お寺に嫁ぐということ」を読まれていたファンの方も十分に楽しんでいただける事間違い無しの、一大エッセイに仕上がっております。

私も早速読ませていただきましたが、きめ細やかな表現で大変読みやすく、笑いはもちろん、涙なしにはいられない部分もあり、特に本の最後の、出産・育児、そして大切な人の死を通して語られる「命」について書かれた章では、私も改めて「命」ということについて考えさせられました。

結婚とは何か?家とは、家族とは何か?家庭を築くと言うことはどういうことなのか。
核家族化が進み、「個人」重視の現代に生きる私たちが、どこかに置き去りにしてしまったものを、見つめなおさせてくれるこの本。
これからお寺に嫁がれていかれる方にピッタリであることは言うまでも無く、
これから結婚を考えておられる女性、もう既に結婚されている女性、全ての女性に、是非とも読んでいただきたい一冊です。
いや、女性だけでなく、男のお坊さん達はもちろん、結婚を考える世の男性陣も、読んで損は無い内容になっているのではないかな、と思います。

もし書店でこの幸せそうな二人の顔を見つけたら、ちょっと中を、覗いてみてくださいね。

2007年10月13日

「谷川俊太郎 質問箱」

谷川俊太郎質問箱

ども、ケンユウです。
今回は「谷川俊太郎 質問箱」という本のご紹介。

この本、タイトルの通り、谷川俊太郎さんが、いろんな人の質問に答えていく、と言う形式で綴られているのですが、実にステキな内容です。

質問を読んでいると、思わずくすっと笑ってしまうようなカワイイ質問や、何でこの人、こんな事考えたんだろう?と首を傾げてしまう疑問もあれば、真面目に悩んでおられるんだろうなあ、と感じさせる質問まで様々です。

そんな「多種多様」な疑問・質問に、谷川さんが真摯に、時にユーモラスに答えられてて、これもまた、くすっと笑えたり、こういう考え方もあるかとハッとしたり、キュンとさせられたり、ニヤリとしてしまったり、バッサリと斬ってて厳しいなぁ、と感じたり、読んでてなんだか顔と心が忙しくなります(笑)

特に一つ唸ってしまったのが、科学に関する疑問に、科学的な答えをせずに、詩的に答えておられるところ。なぜって、科学的な答え方をしても、また次の疑問が出てくるし、究極的な答えは科学には出せないから、ですって。なるほど。

読み終えた後に、心がなんだかスッキリ、そしてほっこり温かくなるのは、谷川さんが、ただ疑問の「答え」をこたえているんじゃなくて、その人の気持ちに「応え」ているからなのかもしれません。

皆様も是非ご一読を・・・

と言いたいのですが、
この本、一般の書店ではなかなか取り扱っていないかもしれません。
私も何件か書店回っても見つからず、結局Amazonにて注文・・・
ということで、もし最寄の書店に無い場合はAmazonをご利用くださいませ。

2007年05月26日

絵本「いのちのまつり」

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最近気になっている本。
というか、気になっているので買いたいと思っている本です。

これは、とあるお寺に遊びに行った時に見せてもらいました。

イノチのつながり。つながってるだけでなく、その大切さが伝わってくるそんな絵本・・・だったと思う。思う!?ちょこっと見ただけなので。

本の途中で折りたたみになっているページがあって、それを広げると自分を中心としてどれだけのイノチのバトンが受け継がれてきたのかを目で見て実感することができます。
イノチって不思議ですな。

2007年02月21日

絵本「ともだち」

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せっかく「ともだち」というコラムでメンバーが書いているので、これを紹介しましょう。

この絵本は2年ほど前、アパートの近くにある書店で雑誌を立ち読みしようと入った時に出会いました。
何気なく新刊のコーナーに眼をやると絵本の上部だけが見える状態になっていて、吸い込まれるように買ってしまいました。

「ともだちって○○なひと。」
ともだちとはどんな存在なのか、いろいろな形式で表現してあります。

自分がこれまで出会ったきた友達とのエピソードを思い出しながら読んだり、ともだちの気持ちを考えていなかったかなと反省させられることもある、そんな絵本だと思います。

最近、大人向けの絵本もありますよね。これは子供でも大人でも男でも女でもそれぞれの立場で考えることができる一冊ですよ!

2006年12月18日

タイムマシン

年末の掃除で出てきた本の紹介。
4488607055メリシャカSF特捜隊のshinkiです。今回は、チョイと古めのSF小説で1895年に発表されたH.G.ウェルズの『タイムマシン』です。古いうえに原本は洋書なのですが、ちょっと現代人には分かりにくい言葉回しな一冊です。

紀元802701年に到達した時間旅行者は、エロイとモーロックという二元化された人種の存在する世界で色んな出来事を体験する訳ですが、最近では、2002年にワーナーブラザーズが製作したリメイク映画にもなって…これは不評だったらしい(笑)。でも個人的には好き。

まあ、タイムマシンで有名な映画といえば『バックトゥザフューチャー』ですが、2002年映画版『タイムマシン』のおもしろい所は、自分の過去を変える為のヒントを未来に求めたという点でしょうか。

個人的に、昔からSF作品が大好きなのですが、SF作品には壮大なテーマがある訳で、たまにハリウッドなんかで映画化されるとその特殊技術などに注目が集まりすぎてテーマが影に隠れがちになります。だからこそ”フィクションは現実世界への選択肢”なんですね。得るものもあれば失うものある現実に何を道すじとして生きるのか。

そんな壮大なテーマを教えてくれる名作『タイムマシン』。
お正月のゆったりした時間に観たい一作品です。

2006年11月17日

ハッピーピープル

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とってもグロい漫画です。
人間の最も汚い部分をえぐり出したような内容で、
全編通して登場人物はほぼすべて悪人。
人ごとではなく、自分の中にも同様の心が潜んでいるのかと思うと、
ゾッとします。

作者釈英勝氏は、おそらく仏教による人間観「煩悩」をテーマにされているのでしょう。
名前にも「釈」の一字が・・・。

軽い気持ちで読み流せるような漫画ではないので、
興味のある方は、心してお読みください。


*上の作品は20年以上前のもので、去年から新作「モンキーピープル」も発売されています。
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2006年06月30日

4コマ哲学教室

4コマ哲学教室

「哲学」というと、なにやら難解で、あまり役にも立たないし、とっつき難いもの。
そんなイメージを持っておられる方に朗報です。
なんとこの本は、小難しい哲学を、4コマ漫画とともに考えていきましょう、というなんとも斬新で画期的なもの。
そしてその4コマ漫画、相原コージさんという方の『漫歌』という漫画で、
ヒロシという生きることに悩める青年と、とぼけた顔をした豚、ブタ公が主人公という、とてもシュールな設定。
しかも、生きる意味をあーでもないこーでもないと模索するヒロシに対し、ブタ公が冷静に、現実的なツッコミをいれ、ヒロシの考えをバッサリと否定していきます。それに対し、ヒロシは全く反論できません。
しかしその二人(一人と一匹?)のシュールなやりとりが、生きる意味とは何か、いうことを、しっかりと考えさせてくれるのです。

その上で、その二人の会話の哲学的な意味ついて、高校で倫理を教えておられた筆者の南部ヤスヒロさんが、
ソクラテスやプラトンといった古代の哲学者から、デリタやレヴィナスといった近年までのさまざまな哲学者の考えを踏まえつつ、
尾崎豊やSMAP、ケツメイシなどの私たちが耳にしたことがあるような歌など、身近な話題も交えながら、キチンとわかりやすくフォローし、哲学の理解や味わいを深めてくれます。
ただ、この本を読んだから、と言って、自分が生きる意味の答えが見つかる、というわけではありません。そんな簡単に生きる意味の答えなんてわかりませんし、それにそれは自分で生きていく中で見つけていくものですしね。
でも、生きる意味をキチンと考える為のヒントを与えてくれるのではないかな、と思います。

哲学は難しくて苦手、と食わず嫌いをされている方や、
自分が生きる意味とは何か、という事に今悩まれている方には、最適の一冊かもしれません。

2006年05月27日

死にカタログ

死にカタログ

JTの広告「大人たばこ養成講座」のイラストを描いているということで有名な寄藤文平【よりふじ・ぶんぺい】さんの本で、「死ぬってなに?」素朴な疑問を絵で考えた新しい「死の本」である。

生きてるっていうことは「今」生きているということで、近いか遠いかの違いはあるけど死に向かっているイノチとも言い換えることができる。
そのイノチがいったん終わる「死」について世界ではさまざまな考え方があって、その土地ならではの発想も見ることができる。

例えば・・・パプアニューギニアのトロブリアンド諸島では、死ぬと近所にある実在の島に行くと考えられているみたい。

こんな発想は島国、しかも小さな島が近くにあるという状況がなければ生まれてこないですよね?
でも日本も島国。日本で生まれ日本で育った自分としては、同じ島国でもこんなに発想が違うものか!と思ってしまいました。

あの親しみやすい絵と文章なのでさらっと読めるけど、生きることを改めて見つめなおしてくれる本だと思います!

カバーを取ったら世界地図があって、「死」をそれぞれの国の言葉で書いてあるのも注目です。

2006年05月07日

今日の芸術

今日の芸術―時代を創造するものは誰か
岡本太郎の「今日の芸術」です。何回読み返したかわかりません。
1954年著作で半世紀が過ぎているのにいつ読んでも新鮮、かつ実践的で吸収できる本です。
特に第4章の
 今日の芸術は、
 うまくあってはいけない。
 きれいであってはいけない。
 ここちよくあってはならない。
は衝撃的なフレーズですね。
 共感できる本ですので、是非おすすめします。


2006年04月10日

はれた日は学校をやすんで

はれた日は学校をやすんで
僕には西原理恵子と言えば「器がでかい」漫画家というイメージがある。
常に世の中を大観しているからこそ、人間のオモシロさのリアルを漫画に描けるのだと思う。

しかし、この自選作品集のあとがきの最後のさいごに、自らを
「西原理恵子は、人間の器が小さい」(ような気がする・・・)
と評する。あとがきからしても、いつもの噛み付く狂犬サイバラではない。
なんとなく自省的でセンチメンタルに溢れている。

作品集に収められているものも、なんとなくシミジミとジーンとする話が多い。
「はれた日は学校をやすんで」を読んで、西原理恵子って少女漫画家なんだなぁと思った。

2006年04月09日

BADLUCK

バッドラック
ベストセラー『ウケる技術』の著者、水野敬也の最新作。

最近つとに気になる作家、水野敬也は様々な顔を持つ。

○恋愛体育教師 水野愛也
「義務教育に恋愛を」という名目の元、「ラブゼミナール」というセミナーを行い、例えば「しゃぶる技術」などの様々な恋愛テクニック(?)を教えている。

○ファッションリーダー ミズノンノ
自分がお洒落じゃないのは、今まで着ていた服に囚われていたから!
ある日そう気付かれた水野さんは、今まで着ていた服を総て海辺で焼いて、こう叫んだ。
「ミズノ リボーン!」と。そしてミズノンノになる。

○1億円プロジェクト
会社を設立して、上記の活動などで、1億円稼ぎ、ヘリコプターからばら撒く。
その様子を映画に取るという気宇壮大なプロジェクト。

つまり、水野さんは、とんでもない。
彼の頭の中が知りたい。

この本「BADLUCK」を読むと、なんとなく『核』みたいなのに気付かされた。
この本に描かれていることは、「人生最悪の一日を、笑って過ごす方法」である。

人生で死んでしまいたいくらい、最悪の一日が、誰しもあったし、これからもあるだろう。

そんな時に、最悪の事態に対処し、その状況から脱出する方法が書いてある本は、たくさんある。
しかし、それは「机上の空論」でしかない。

また、「人生最悪の日」を避けるための本、つまり風水だとか占いの本はたくさんある。
しかし、それもまた残念ながら気休めにしかならない。

この本は、そうではなく、人生最悪の日を、「笑って過ごす」ための方法が書かれているのだ。

それは、つまり

○ネガティブをポジティブにする方法

である。知恵を使い、ユーモアを使い、意識をフル動員させてネガをポジへと変えていく。
そしてそれは「笑い」を生む。
自分も人もハッピーな気分にさせてくれる。

あと、あっちゅう間に読める(笑)

2006年04月08日

1リットルの涙

1リットルの涙
難病と闘い続ける少女 亜也の日記
木藤亜也著

昨年大ヒットしたテレビドラマの原作。


脳の細胞が衰える難病に侵された木藤亜也さんは、25歳でこの世の生を終えた。
しかし、いのちは長さではない。どのように生きたかだ。
亜也ちゃんは、自分の病気と向き合い、素晴らしい文章を生涯日記に書き続けたのだ。

「たとえどんな小さく弱い力でも私は誰かの役に立ちたい」と日記に綴った亜也さんは、
自分が人ためにできることなんて何もない。反対に人の世話にならないと何もできなくなったと
本当に悲しく思い日記に嘆かれていた。

だけど僕にたくさんの大切なことを教えてくれたよ。
たとえばそれは「生きる力」のような。
それもうもの凄い影響を与えてくれているんだ。これからもずっとずっと。たくさんの人たちに。

彼女の流した1リットルの涙は、空にのぼり今も僕たちの上にも降り注ぐかな。
1リットルの涙。お母さんと一緒に流した涙はたぶん2リットルにもなるだろうか。

亜也さんのお母さんは本当に尊い方だ。
「亜也、悲しいけどがんばろうね。お母さんがついているからね。さあ、お尻が冷えるから部屋へ行こう。亜也をおんぶする力くらい十分にあるから、地震がきたって火事になたって、一番に助けてあげるから心配しないで安心して寝なさい。余分なこと考えなくてもいいからね」と不安に怯える亜也ちゃんを抱きしめたのだ。

本を読んで閉じた後、こんな言葉を思い出した。
「あなたが死にたいと思った今日は、誰かが必死に生きたいと思った明日」

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