本堂建設しちゃった 準備篇 攣脇鯵始】

ボクが住職になって1年半。もうそろそろ落ち着いてきた頃かと思いきや、まったく落ち着かない。

住職に就任することを記念して行う、住職継職法要。それはそれは大変だった。次の大きな法要は7年後だし、しばらくはちょっとゆっくりさせてもらえるのでは、と思っていた。


甘かった。

かなり甘かった。


継職法要をする前から、門徒さん側より「本堂の建て替えはいつするのか?」という質問が絶えなかった。
「継職法要に全力投球しますので、本堂のことは法要が終わってからということで」と回避していた。


いざ、法要が終わると、あの発言がよみがえる。「法要が終わってから・・・」あぁ終わったということは本堂のことに着手しないといけないっちゅうことか。そうかぁ。

継職法要が終わって数か月後、いよいよ本堂建設の第1歩を踏み出す。


まずしたこと。
父親と一緒に近隣の本堂を新築したお寺さんに行って、どんな仕上がりなのかを見に行くことである。
まわること数軒。業者さんによっていろいろ違いがあることが分かってくる。仕上がりと値段、その住職のこだわりなどなど。
それと同時に、建設するのに、どのように進めていったのかを聞く。本堂は個人のものではないし、金額も一般住宅とはケタが違う。そのプロセスが大切となりそうだ。
どのくらいの広さで、本堂周りはどうするのか。講師控室や収納スペース、トイレはどうする?そのことも想定しておかないといけない。


そう思っただけで気が遠くなりそうだ。本堂建て替えの話を僧侶仲間にすると、「修繕?改築?」とまず聞かれる。本堂は数百年単位のものなので、建て替えということはほぼないのではないか、ということを前提にしているのだ。
「いやいや、建て替え。総取っ換えだよ」「本堂建てると住職の寿命数年は縮まるっていうよね〜」何度となくこの会話をした。それくらい本堂建て替えは大変だということである。
寿命縮まると分かっている、その棘の道。それを歩んでいくということか。道のりは険しいなぁ。


という訳で、本堂を建設する方向へ舵を切ったキッスィ寺。どうなることやら。本堂建設は数年に渡る事業。このシリーズも細く長くはじめていきます!



(追記)この建設のプロセスはキッスィのお寺の方法であって、これから書いていくのは1つのケースであり、それ以外のいろいろな方法もありますのでご注意を。
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