朝の風景にて

うちのマンションは、月に2回、古新聞の回収日があります。
古新聞は、よくある新聞用のビニールや紙袋に入れたのではダメで、「ひもでしばってください」となっています。
ある朝、私が新聞を出しに行くと、ゴミ置き場が古新聞や古雑誌、段ボールでいっぱいで、置き場所に困るほどでした。
雑然と投げ捨てられただけ、なのは一目瞭然。
どうしようか、と思いました。
多少、ゴミ置き場からはみ出すけど、このまま置いてしまおうか。
それとも、少し整理整頓して、置き場所をきれいにしようか。
小さな子どもを部屋に置いて出てきたということもあり、そのまま置いちゃおうとしたとき、後ろで大きなため息が。
「もう、何なのよねぇ、これ。ひどいわ〜もっとちゃんと捨てないとねぇ」
同じく古新聞を持ったおばあさんでした。
で、「決まりを守ってあとの人のことを考えないといけないわよねぇ」
と言いながら、片付けを始められたのでした。
大いに反省しながら私も手伝ったのですが、その間中、その方は怒っておられました。
最近の人は…
あとのことを考えないし…
決まりも守らないし…
ホントに、困るわ…
そして、自分の古新聞を置いて、帰って行かれました。
こういう人がいてくれるから、共同生活は成り立つんだよなぁと思って、自分を恥ずかしくも思いました。
で、ふと、おばあさんが置いて行かれた新聞を見ると、バッチリ、ビニール袋に入っていたのでした…
…ビニール袋、不可なんだよね…
んー。
誰かが見ていなければ、と思って平気でよくないことをしたり
いいことをしていると思っても、自分のことは見えにくかったり。
人間ってそういうものなんだよなぁ…
かなしいような、おかしいような、あたたかいような、さびしいような、
なんとも言えない、気分になったのでした。





