はなむけのコトバ
- 2009年04月17日(金) 文:sakulla
- 仏声人語
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15年来の友人から、結婚式のスピーチを頼まれた。
ちょっとドタバタしている最中で、正直遠慮したいところだったが…。
自分の結婚式の時にスピーチを頼んだ手前、断ることができずに引き受けた。
昔だったら、いろいろ詮索されるのが面倒で、自分が僧侶であることなど億尾にも出さずにいたけれど。
結婚してしまえば、そんなの関係ないやと自身の素性を明らかにしたスピーチ文を考えている自分が興味深い。
もっとも、その文の原案は自分の結婚式の際に、エンドロールの代わりにスクリーンに流したメッセージ。
オレンジレンジの『キズナ』の曲にのせて、会場の人たちへの感謝の気持ちを綴ったもの。
自分たちの結婚式には、関わった多くの人たちの心に仏縁の花を咲かせるものでありたいという願いを込めた。
お寺の関係者だけなら、難しい言葉を使っても大丈夫だけど。
そうじゃない人の心に届くものにしたかったし、影で支えてくれたスタッフの人たちにも伝えたかったから。
仏教だけど、それを前面に出さないで、砕いて綺麗な言葉を探して組み立てた文。
すべてのものは移ろいゆきます
花が咲き続けるということがないように
人が若くあり続けるということがないように
人の心もまた、同じ気持ちのままではいられません
だからきっと「永遠に変わらぬ愛」というものは、ないのかもしれません
けれど、「変わりゆく愛」を共に育ててゆくことはできるのだと思うのです
変わることを恐れるのではなく
変わることを悲しむのでもなく
互いに変わり合えることを喜ぶということ
互いに変わり合える【今】があることを喜ぶということ
それは、無限に広がるご縁に支えられているからこそ、【今】があるということに
気付くことでもあります
そして、支えられてようやく【今】がある私と同じように、限りないご縁に支えら
れた相手の幸せを願うことから、すべてが始まるのだと思うのです
時の流れと共に、止まることなく変化を繰り返す世界に生きるからこそ
今日という日を一緒に過ごしてくださった皆さまと出遇うことができました
すべてが未熟な私共には、このご縁が何よりの財産でございます
移ろいゆく世界の中で、移ろいゆくことを
ご縁につながれたすべての方々と、一緒に楽しみながら過ごしていきたい…
そして、互いに生きる喜びを確認し合うかのように
二人のこれからの日々を大切に過ごしていきたいと思っております
本日は本当にありがとうございました
この文が、私の思ったように伝わったかどうかは分からない。
基本的に飲み放題の結婚式で、最後まで読解能力が保たれているとは思えないし。
それでも、たった一人にでも、何か伝わるものがあったなら、それでいい。
…そういう思いで、こんな文をいくつも作って、詰め込んだ。
花嫁のくせに、両親への手紙を読まずに手渡しで済ませ、参列者への謝辞をして、メリシャカメンバーに【饒舌な花嫁】という勲章を頂いたくらい、言葉の嵐が吹き荒れた結婚式。
その場にいた友人なのだから、私に祝辞を頼んだ結果は…分かっているはず。
友人とのエピソードを盛り込んで、その後に原文をコンパクトに再構築したもので締めればいいだろう。
さあ、考えるか…本番は明日……明日なんだよなぁ。
コメント
- kenyou
- 2009/04/17 8:51 PM






“「変わりゆく愛」を共に育ててゆくことはできる”
“移ろいゆくことを ご縁につながれたすべての方々と、一緒に楽しみながら過ごしていきたい”
素晴らしい言葉だと思います。
変化することを嫌う私ですが、
変わりゆくこと、移ろいゆくことを楽しんで味わっていく、という発想は、
なにやら目から鱗が落ちたような思いがしました。