みんな違ってみんないい?

今月は大きな出来事がふたつあった。ひとつは、第二子に恵まれたこと。もうひとつは、親しいお坊さんが亡くなられたこと。人は、「独り生まれ、独り死し、独り去り、独り来たる。」と、お経(仏説無量寿経)にあるけど、なんとも言い難い想いにさせられる。
先の言葉がある一方で、すべてのいのちは繋がり合っている「縁」ということを説くのも仏教。一見、矛盾した言葉に聞こえるが、このふたつの視点が大切だと改めて想う。

なんとなく、「みんな一緒なんだ」という見方は、健康上にもあまりよくないと思う。体力も、知力も、記憶力も、判断力も、努力も、経験も、育った環境も、みんなひとりひとり違う。それを抜きに、みんな一緒だねというのは、あまりにも短絡的で、やもすると、「一緒だと思っていたのに…」、「そんな人だとは思わなかった…」、「騙された」、という思いに悩まされる場合があるだろう。

詩人・金子みすずの詩「わたしと小鳥とすずと」に有名な一説がある。

みんなちがって、みんないい。

違いを認め合った上で、個々の輝きに気付かされていく世界観。とても、素晴らしいと思いつつも、これはかなり究極的な視点で、仏さまの視点でもある。仏の世界、極楽浄土では、まさに、ひとつひとつのいのちが、それぞれの色で輝く姿が現されていて、そんな心に至ることが出来たなら、どれほど素敵なことだろうと想いを馳せる。でも、現実では、人とのほんの少しの違いに目くじらを立てて、浄土とは真反対の世界観「地獄」を描く自分がいる。

でも、だからこその浄土だろう。


なんともまとまりの悪い、そして、青臭いことを書き連ねてしまったので、最後に感銘を受けた文章の一節を引用して終わります。

この私は、全宇宙的に、孤独です。しかしこの孤独こそ、私のアイデンティティであり、全宇宙がまさにこの私を抱き包んでくださっているという証なのでした。
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