女の都合、男の都合

最近ネット上で「好きでも結婚すべきでない男の5つの条件」というコラムがあり、気になって読んでみました。家族の悪口を言う男、避妊ができない男、金遣いの荒い・ケチな男、などなるほど納得、なことが書いてあったのですが、その中に「自己中心的で、話を聞かない」という条件がありました。例として、「そんな悩みは、たいしたことないよ」と言って話を聞かなかったり、「俺だってこんなに○○してるのに」と逆切れしたり、自分の意見ばかり主張したり、「お前に任せた」と言って、家庭のことを押し付けたりすることが挙げてありました。自分も思い当たるフシがあり、ああ、気をつけねばならないなあ、と考えさせられました。
しかし、ふと、考えました。確かにこのコラムにあることは、一見正しいように思えます。うんうんと頷いた方もおられるでしょう。けれどこれは、女性の立場からの意見なのです。女性の気持ちがわかる男はいい男であり、結婚に向いている。逆に、女性の気持ちがわからない男性はダメな男で、結婚に向いていない。まるで女性の立場からの考えこそが正しいものだと言っているようにさえ感じられます。 もちろん、夫婦というのは男女が共に生活するわけですから、お互いに気持ちをわかってもらえるほうが良いでしょう。ですから、女性をきちんと理解してくれる男性はいい男であることは、間違いないと思います。 では逆に、女性は男性の気持ちをどこまで分かっているのでしょう?もし本当に女性が男性の気持ちをちゃんと分かるとしたら、女性の気持ちがわからないのはダメな男だ、なんてことは言わないのではないかと私は思うのです。なぜなら「分かって欲しい」というのは女性の都合なんです。けれど、男性の側にだってそれぞれに考えや都合があります。にもかかわらず、男性の思いや都合は取るに足らないものと無視して、女性の気持ちや都合を押し付けて、思い通りにならないのはダメだというのでは、単なるワガママ、男性の気持ちを考えていない証拠なのではないでしょうか。 もちろん、話を聞かなかったり、自分の意見ばかり言う男性も、女性の側に男性の都合を押し付けているわけですから、それもまたワガママです。どちらかがワガママを押し出せば、その反作用で相手も自分の都合というワガママで押し返します。ワガママとワガママとがぶつかれば、何時まで経っても解決などしませんし、関係は悪くなっていくばかりでしょう。 ですから、女性の側も「話が聞けない男性はダメだ」と非難するのではなく、男性の気持ちを考えることが大切ですし、男性も、自分の都合や意見ばかりを押し通そうとするのではなく、女性の気持ちを考えることが大切です。そう、これはお互い様なのです。人はそれぞれ違う立場に立っていて、それぞれの都合があります。夫婦と言えど、それぞれの想いというのは異なっている。まずそのことを理解することが大切です。 そして、自分が「なぜわかってくれないの?」と思う時は、相手もきっと「こっちの気持ちもわかって欲しい」という思いでいるはずです。ですから、自分の都合に全てを合わせようとするのではなく、お互いに気持ちや想いを聞いて、それを尊重し合う、敬い合うということが、男女に限らず、人と人が一緒に生活する上で重要な事なのでしょう。 もちろんこれは言うのは簡単ですが、難しいことでもあります。二人どちらかの思いやりのバランスが崩れても、成り立たなくなってしまいます。けれど、男女どちらでも、まず自分から、都合をちょっと引っ込めることを意識すれば、お互いの気持ちを、より深く理解し合うきっかけとなるのかもしれませんね。 私もどちらかと言えば感情的で我の強い人間。自分で書いたことを、しっかり意識しなければ。
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