お寺の習い事

昨今、習い事ブームだといいます。先日購入した日経ビジネスassocieにて、「大人の習い事」という特集が組まれていました。新年をお迎えしたので、気分一新という意味合いもあるのだろうが、そこで取り上げられていた習い事は、囲碁 座禅 クライミング 写真 クラシック音楽 論語 日本酒 料理 乗馬 成長美術史 スケッチ 書道 礼法 ボイストレーニング 生け花 トライアスロン 宇宙科学茶道 脚本 コミニケーション 楽器演奏 ディベート 陶芸・・・。趣味からビジネスのスキルアップにつながるものまで、多様です。
習い事といえば、書道・そろばん・英会話。幼少時を思い出しますが、私は、書道・水泳・野球に通っていました。今の子ども達は、たくさんの習い事に通っていると聞きます。
ある雑誌の子どもの習い事の読者ランキングでは、
1 書道&書き方教室 2 体操&新体操 3 スイミング 4 英会話&英語 
5 サッカー 6 ピアノ&音楽教室 7 そろばん 8 学習塾 
9 バレエ 10 武道とのこと。
子どもがやりたいこととともに、子どもの将来を見据えて子どもの基礎になってほしいという親の思いも感じられます。

さて、お寺の習い事と言えば、昔からお寺には、お寺の子ども会という集まりがあります。お寺の子ども会とは日曜学校とも呼ばれ、地域の子ども達がお寺に集まり、お経をおつとめして、みんなでゲームを楽しみ、仏様のお話を聞きます。そして、最後にお土産をもらって終了です。お寺の子ども会では、マンマンチャン(仏さま)とともに歩む人生であることを教えてもらいます。そして、たくさんの仲間を作り、世代を超えた人間関係を育てる大切な場所でもありました。

しかし、現在では首都圏の寺院では、なかなか子ども達が集まりにくく、お寺の子ども会が継続しがたくなっていると聞きます。千葉県松戸にある自坊でも、お寺の子ども会は中断しておりましたが、昨年から、お寺の野菜作り教室としてお寺の子ども会を再開しました。お寺に入るも初めて。お経をおつとめするのも初めて。初めてづくしの子ども達。しかし、子どもは遊びの天才、友達が集まると、年齢の差を超えてみんなで遊び回ります。

お寺の野菜作り教室の様子(天真寺日記より)
→第一回 第二回 第三回 第四回 子ども夏祭り

先日こんなことがありました。お寺に子どもが二人が来て、落とし物を届けてくれました。その気持ちがうれしくて、お寺にあった卵焼きを子どもたちに「どうぞ」と勧めました。すると、子ども達は何も言わずに、顔を見合せている。「どうしたのか」と聞くと、「お母さんから知らない人からものをもらっては駄目」と言われているからと。さらには、「私は小学一年生だけど、人に聞かれたら小学二年生と答えるんだ。」「なんで」と聞くと、「小学一年生は狙われるから。」すると、お友達が「小学一年生だけでなく小学四年生でも狙われるんだ」と。子どもは社会を映し出す鏡だといいますが、今は不安な社会なんだなぁと実感しました。

子どもたちが集い、世代を超えて一緒に遊ぶことができる場所がお寺の子ども会であります。そこでは、何かを習得することが目的ではなく、どんな時でもマンマンチャンが一緒にいてくれるということを聞かせていただきます。これから歩んでいく人生は、思い通りにいかないことの連続です。自分で自分を見捨ててしまおうと思うこともありますが、決してあなたを見捨てることができないと、どんなときもあなたが宝物だという仏様の願いを聞かせていただく、安心する場所を頂くお寺の子ども会を今年も続けていきたいと思います。

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