生まれてきて良かったと思える話
- 2012年02月27日(月) 文:tatsuya
- 仏声人語
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地球上には70億人が存在するが、70億人の苦悩があります。決して、二人として同じものはありません。なんで私だけがこんな苦悩を抱えなければと悩み。苦悩の壁にぶち当たり真っ暗闇の中で、苦悩を乗り越えた先人たちの経験談を聞かせていただくことにより、自分自身の悩みを客観視して、苦悩をみつめる新しい視点を頂くことができるのが本書であります。
今回のディスカッションの中で、「生まれてきて良かったと思える話カタログ」があってもいいのではないかという話題になりました。
皆様にとって、生まれてきて良かったと思えることは何ですか。美味しい食事を頂いた時。欲しいものが手に入った時。私の欲望が満たされた時に幸せを感じる方もいらっしゃると思います。
2年前、仏教国ブータンを訪問した時の話です。先日、ブータンのワンチュク国王が来日され、話題になりました(仏声人語 本当の幸いとは)。ブータンといえば、GNH「国民総幸福量(Gross National Happiness)」で有名です。GNPではかられる物質的・金銭的な豊かさではなく、人間本来の精神的な豊かさを大切にする国作りをしています。調査によると、ブータンの国民は95%が幸せを感じているといいます。私も、実際にブータンの町で出会った人々に「あなたはしあわせですか?」と尋ねました。すると、何の躊躇もなく、みんなが笑顔で「しあわせです。」と答えられます。
あるブータンの青年に質問をしました。「ブータンでは、老若男女みんながお寺にお参りをしている。どんな願い事をしているのですか」と。彼の答えは、「世界が幸せでありますように。ブータンが幸せでありますように。社会が幸せでありますように。家族が幸せでありますように。そして、私が幸せでありますように。」でありました。みんなの笑顔が私の笑顔に。みんなの幸せが私の幸せ。仏教では「縁起」という教えがあります。さまざまな関わり合いの中で生きている私の姿を教えてくれる言葉であります。ブータンの人たちは、一人一台テレビがあること、いつでも冷たい飲み物が飲めることが幸せではない。人と人とが助け合い、支え合っていく中に「しあわせ」を感じる。目に見えないものにこそ、本当の価値があることを実感しているのです。
皆様の「生まれてきて良かったと思える話」は何でしょうか。そんなことを考えながら、日常を送ったら、違った日々を送ることができるかもしれません。思えば、毎日が「生まれてきて良かったと思える」連続なのかも知れません。





