騙されるな
- 2012年08月12日(日) 文:uritomo
- 仏声人語
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皆さんには、忘れられない言葉というものがあるでしょうか。
大学4回生、私は就職活動をしていました。
自分自身というものが本当に分からなくて、不安で、焦って、自分を自分自身ですら見放しそうになっていました。
しかしそれでも、面接日は迫ってきます。
自分ですら認められていない自分を評価され、自分の居場所なんてどこにもない気がして、不安の中で身動きがもうとれなくなっていました。
そんなときにこんな詩を贈ってもらったのです。
■騙されるな ビートたけし
人は何か一つくらい誇れるもの持っている
何でもいい、それを見つけなさい
勉強が駄目だったら、運動がある
両方駄目だったら、君には優しさがある
夢をもて、目的をもて、やれば出来る
こんな言葉に騙されるな、何も無くてもいいんだ
人は生まれて、生きて、死ぬ
これだけでたいしたもんだ

何度も、何度も読み返しました。
このままの私でいいのだと受け入れられている気がしてなんとも言えない安堵感を覚えました。
それから時が経ち、ご縁があって仏教を学び始めて、ひとつの疑問が生まれてきました。
ありのままを認めてくれるビートたけしさんの詩は本当に素晴らしい言葉です。
しかし、「生まれて、生きて、死ぬ、これだけでたいしたもんだ」で終わらないのが仏教、真宗の教えです。
生まれて、生きて、死ぬだけでは私は、きっといつまでも生死を繰り返すなかで、居場所探し、自分の力だけを頼りに不安から完全に抜け出すことはないでしょう。
しかし、そんな私を救いの目当てとされる阿弥陀様がいらっしゃる。
そう思うと不安の中も安心して歩みを進めていけると思うのでした。
そして、そんな気づきのきっかけを与えてくれたビートたけしさんの言葉はやはり、今も私にとって忘れられない言葉です。





