君と僕とアミダ様の法話13アンガーマネージメント
- 2012年10月08日(月) 文:チスイ
- 仏声人語
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いよいよ明日、10月9日正午にメリシャカLIVE2012の情報を公開いたします!
皆さま、是非ともライブサイトをチェックして下さいませ。仏教と音楽のコラボレーション、今年はこれまでの3回のメリシャカLIVEを踏襲しつつ、さらにスケールアップした内容となっていると思います。
ご出演下さるアーティストがまた凄いです!お寺初登場です。どうぞお楽しみに!
ところで先日、テレビで爆笑問題の出演するクイズ番組『ストライクTV』を見ていたら「アンガーマネージメント」ということを言われていました。
いらいらや怒りをコントロールすることだそうです。僕自身経験があるのですが、腹が立ち、怒ったことによって、人間関係がぎくしゃくしてしまい、後で深く後悔してしまいます。怒りをコントロールする方法があるのなら、ぜひ知りたいと思いました。
番組で言われたのですが、「ヤケ食い」「ヤケ酒」というのは、腹が立った時によくしてしまうそうですが、あまり効果はないと言われました。きりがないですし、健康に悪いので止めた方が良いそうです。僕はダメなこととは分かっていつつも、正直「ヤケ食い」はたまにしてしまいますね。
お手軽な方法としては、ボールペンを分解するというのがあるそうです。細かな作業をして、指先に集中することにより、怒りをそらし収めるのだそうです。
また、「想像法」というのがあり、これはNFLでも採用されている程の効果的な方法らしいです。
怒りを感じた時、頭の中で何かをイメージする、そのことによって怒りの炎は消えると言われるのです。
皆さんは、何をイメージすると思われますか?
芸人さんたちは、「Hなこと」とか面白い回答をしていたのですが、一番多いのが「赤ちゃん」でした。僕もそう思っていました。腹が立った時、頭の中でホヤホヤ柔らかな赤ちゃんを思い浮かべると、自然と怒りの思いも和らぎ、平和な気持ち、安らかな気持ちを取り戻すのではなかろうか?と。
しかし、それは正解ではなかったのです。もっと効果的なものがあったのです。それは何か?思いもよらないものでした。
なんと「お金」でした。
お金をいっぱい稼ぐことを想像する、つまり自分の成功をイメージすると怒りは消えやすいと番組では言われていて、僕はウーンと唸ってしまいました。いまいち、どういうことかよく分からなかったのです。
後でネットで「アンガーマネジメント」のことを調べると、NFLの選手は選手生命が短く、短期間に一生分の稼ぎをする必要があります。だから、一時の感情で、反則をしたり、選手生命を縮めるようなヤケを起こさないように、「お金」を想像するのだそうです。それがブレーキになるのですね。
仏教では怒りのことを「瞋恚(しんに)」と言います。私たちの抱える代表的な煩悩、三毒の煩悩(貪欲(とんよく)・瞋恚(しんに)・愚痴(ぐち))の一つです。
このアンガーマネジメントのクイズで僕が興味深かったのが、僕たちは自分の怒りを収めるのに最善の方法は、お金、つまり自分の生活を守ることを想像するということです。それはそうです。一時の怒りの心による過ちで後で一生後悔するようなことになりたくありませんから。それは同時に、自分の生活を順調に行かせたい、思い通りにしたい、という欲(貪欲)でもあるのかもしれないと僕は思いました。極端な考えかもしれないのですが、順調な生活の象徴である「お金」を敢えて思うことによって、怒りのパワーに打ち勝つという方法なのかもしれません。
親鸞聖人は阿弥陀如来の光に照らされたご自身の姿を深く見つめられ、「煩悩具足の凡夫」と深く味わわれました。
そして、「凡夫といふは 無明煩悩われらが身にみちみちて 欲もおほく いかり はらだち そねみ ねたむこころおほくひまなくして 臨終の一念にいたるまで とどまらず きえず たえず」とおっしゃいました。
私たちは、煩悩を抱えて生きています。煩悩から抜けようにも抜けられない。いかりの炎や、腹立ちの心は悲しいかな命尽きるその瞬間まで、ずっと起こっていくのです。むさぼりの心もです。それが自分自身を苦しませ、相手を苦しませ、自らの心身の悩みを生んでいきます。しかし、それが生きるということなのです。
アンガーメネジメントというものが生まれたのは、自らの「怒り」と向き合うことが、私たちにとって本当に大きな問題、課題だからということではないでしょうか。
「怒り」を始め、「自分の煩悩をなくすことはできませんが、自分が煩悩を抱えている身であると知らされることはできる」と聞かせて頂きます。
仏教のみ教えに出あうとは、本当の自分の姿に出あうということと同じなのでしょうね。





