結婚しました。
- 2013年07月29日(月) 文:キッスィ
- 仏声人語
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弟の結婚式である。もちろん仏前結婚式。
兄弟の結婚式なら、そんなに緊張する必要なさそうに思えるが、その式で大役が待っているのだ。
司婚者。
兄弟が司婚することはまずない。お寺関係の結婚式であれば、近くの住職さんにお願いするのが通例であるが、弟は僧籍はあるものの、お寺に入る訳ではない・親族だけで式をしたいということで、兄のボクに白羽の矢が立った。
いや、何度も断ったんですよ。兄弟がするのっておかしいし、司婚したことないし、ムリだって!と何度言ったことか。
で結局、弟夫婦のゴリ押しに負けて引き受けることに。
一か月前くらいから、式の準備を始める。ボクのすべきことは、式次第とタイムテーブルの作成・司会者との打ち合わせ・弟夫婦との打ち合わせ・表白(司婚者が読経に際して読み上げる言葉)や誓いの言葉の準備・お焼香用お香準備などなど。
仏前結婚式はうちで行うので、会場設営ももちろん含まれる。
2週間前・・・1週間前・・・だんだん両親の落ち着きがなくなる。
ボクも式次第完成させなきゃ。司婚者の言葉(法話)も考えなきゃ。
当日。
朝から母親はあちこちと小走りで動き回っている。ボクも準備物を何度も何度も確認。
朝9時。
朝から曇っていたが、急に真っ暗になり、バケツをひっくり返したような雨。
うわーきたか。梅雨だし降ってもしょうがないとは思ってたけど、よりにもよって土砂降り。お嫁さんがもう少ししたら来るのに・・・心配になる。
少し弱くなったところにちょうどお嫁さんと新婦側親族が到着。濡れなくてよかった〜。
式開始。
司会のアナウンスに合わせて新郎新婦、続いて司婚者入堂。新郎新婦は本堂の下手から入堂し、ボクは本堂の内陣(仏さまのおられる側)から入堂する。
ここからは流れるように読経→誓いの言葉→記念念珠授与→指輪交換→お焼香と続く。
最後の最後、司婚者からお祝いの言葉(法話)に。
前に立ち、話し始める前に深めの呼吸をした瞬間・・・その時だった。
涙があふれてくる。しかも次から次へ。そして、ドラマで女優が流す一筋の、あんな涙が頬をつたっていく。
やばい、話せない!グッと目の奥の方に力を入れて涙を抑えつつ、声が震えないよう低めの声で話し始める。
もうね、今となってはどんなことをしゃべったか全く覚えてませんよ。
その時の記憶はほぼないが、おそらく弟との思い出が走馬灯のように巡り、小さい頃から知っている弟が巣立っていくような感覚に襲われたのだろう。
弟とは15年しか一緒に生活していない。弟が中学3年、ボクが高校3年までで、別々に暮らしている期間の方が長い。ただ、離れていて会わないからと言っても、繋がっている感覚はあって、その思いが表に出たのかもしれない。
なんとか最後まで喋りきって司婚者お祝いの言葉を終えることができた。
弟よ、おめでとう。そして、司婚者という大役を経験させてくれたことに感謝です。
あ、キッスィはいつなの?そんな質問は「一切」受け付けませんので。
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