これでいいのだ

 今年も残すところあと数時間。早いもので平成23年も終わろうとしています。気がつけば、あっという間に一年が過ぎました。この前新年を迎えたばかりなのに・・・早かったと思うが、振り返ってみると、きちんと365日を過ごしています。


今年を振り返ってみると、新しく立ち上がったお寺の仏教壮年会、新企画の子ども向けの野菜作り教室、さまざまなご法話のご縁、またメリシャカライブ初参加など、いっぱい失敗もしたが、いっぱい楽しいこともたくさんあったなぁ・・・とめどなく思い出がよみがえってきます。  

 現在、一ヶ月一回特別養護老人ホームに傾聴ボランティアに行っています。傾聴ボランティアとは、この仏声人語(2010.11.30)でも紹介させていただきましたが、お話相手をさせていただくボランティアです。先日、松戸市の特別養護老人ホームにてお話をしていると、八十代のご婦人から「お粗末様ですが」とお茶を一杯いただいた。痴呆が進んでいるご婦人であります。さっき食べたお昼ご飯のこと、昨日のことを思い出せません。その中から「お粗末様です」とのお言葉。とてもあたたかいものを感じました。ただ「お粗末様」の一言。そのお気持ちに感謝せずにはおれなかったです。 

 「お粗末様」という言葉をネットで調べるてみると、日本独特の謙虚さを表す言葉としてプラスに受け取ったり、さまざまなめぐみを頂いたものをお粗末とは失礼であるとマイナスに捉えたりと、さまざまなご意見がありました。驚いたことは、赤塚不二夫さん作のおそ松くんが「お粗末様」が由来だということ。更に調べていると、赤塚不二夫さんの漫画に触れることができる「これでいいのだ横町」という面白いホームページを発見しました。
→http://www.koredeiinoda.net/yokotyo.html

「これでいいのだ」とは、赤塚不二夫さんを代表する言葉であります。 
2年前になりますが、AC公共広告機構のCMでもこの言葉が流れていたことを覚えていますか。 

このCMの主人公は若い女の子です。

ある女の子 毎日は、何事もなく過ぎてゆく。 なのにどうして、こんな気持ちになるのだろう。 友達や家族に、イライラするんだろう。 自分のことを、嫌いになるんだろう。 何もかも、捨ててしまいたくなるんだろう・・・。 
とふと思う。

(ナレーターの声が聞こえてきます)
 うまくいかないことやつらいことがやってきたとき、 “これでいいのだ”赤塚不二夫さんの言葉をつぶやいてごらん。 そうすれば、世界は案外、笑いかけてくれるから。 あなたの人生は、一度きりのもの。 あなたの人生は、あなただけのもの。 どうか、あなたの人生を大事に生きてほしい。 
【公共広告機構ホームページより】 

「これでいいのだ」印象に残っているCMであります。 

振り返れば、今年一年いろんな事がありました。 楽しいことも、嫌なことも、苦しいことも、もういいやと思うことも・・・受け入れたくない現実もたくさんありますが、「これでいいのだ」と赤塚不二夫さんの言葉を聞くとなぜかホッとします。思えば、どの瞬間も自分にとってはかけがえのない時間、私しか過ごすことができない時間であります。 

「これでいいのだ」
今年の一年間いや今まで過ごしてきた時間を大切にして、又新しい年を迎えたいと思います。 

また、来年も宜しくお願い致します。
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