メリシャカQ&A メンバー編5

以下の音楽関連の質問に答えさせてもらいます。
・ライブ行ったりフジロックとか行けますか?
・お坊さんもロックとかハウスとか聞きますか?
・お坊さんは普段どんな音楽を聞きますか?
・木魚やキンで1人の時こっそり好きな歌を唄いながらリズムをとったりして、遊んだことは正直ありますか?何の曲で遊びましたか?ぜひやって聞かせてください。
・仏教には声明などの音楽がありますが、今日出演のNABOWAさんや曽我部恵一さんの音楽 or 世の中の音楽はどういうふうに届きますか?『音楽と仏教』についてのお話が聞きたいです。


Q ライブ行ったりフジロックとか行けますか?

年齢と共にタイミングが合いにくくなりましたが、ライブはそこそこ行きます。フジロックはビョーク目的で1度行きました。最高でした!イベントは土日が多いので、法事と重なりやすくてなかなかタイミングが合わずモドカシイです。


お坊さんもロックとかハウスとか聞きますか?
お坊さんは普段どんな音楽を聞きますか?

好きな方が多いと思います。お寺の息子や娘は、幼少の頃からご近所さんや地域の方から「お寺さんの子」として見られることがあって、知らず知らずのうちに「こうしなければならない」という世間体を意識させられます。その分、ストレスも溜まりやすので、音楽で発散する人を数多く見てきました。自分のまわりではバンドやDJ経験者がとても多いです。
音楽の好みに関しては、他の職業と同じく様々だと思いますが、どちらかというと、上記の理由で踊れる音楽や激しめの音楽を好きな人が多いかもしれません。個人的には、日常は口ずさみやすい曲やノリやすい曲を好みつつ、テンションによっては、ダブ、アンビエント、フリージャズ、アブストラクト、ひと昔前のトリップホップなど、浮遊感のあるちょっと危なめな音楽に惹かれる傾向があります。
正服を着た職業はイメージが持たれやすいですね。逆にお坊さんはどんな音楽を聴いてるイメージなのか聞いてみたいです。


木魚やキンで一人の時こっそり好きな歌を唄いながらリズムをとったりして、遊んだことは正直ありますか?何の曲で遊びましたか?ぜひやって聞かせてください。

私の場合、ポップソングで使用したことはありませんが、お経をリズミカルに、もしくはダイナミックに表現してみようと試みたことはあります。私の宗派(浄土真宗)では木魚は使用せず、代わりに節柝(せったく)という火の用心に使う拍子木のようなものがありまして、それがリズムを取りやすいです。木魚、羨ましいです…。
お聞かせする音源はありませんが、参考までに、友人がお経やお寺の楽器類を使用して制作した曲を載せておきます。



仏教には声明などの音楽がありますが、今日出演のNABOWAさんや曽我部恵一さんの音楽 or 世の中の音楽はどういうふうに届きますか?『音楽と仏教』についてのお話が聞きたいです。

曽我部さんの歌は、強い人間力を感じます。曽我部恵一バンド以降は特にむき出しの欲望のようなエネルギーがビンビン伝わってきて、それは人間すらも機械的になっている現代において、「生きるとはなんだろう?」と考えさせられるような気持ちになります。大人になっていろんな常識や知識、世渡り術はうまくなっていたとしても、大切な「なにか」をどこかで置き忘れているんじゃないか?などと思ったりして、力が沸いてきます。
NABOWAさんは、自然に体が動く楽しさと同時に、想像力が増幅されるような印象です。仏教も私にとっては、知識以上に感受性で受け取るものだと思う一面がありまして、想像力は切っても切り離せないものです。

音楽の受け取り方に関しては、野球人が野球の例えで話したり、建築家が建築視点で話すように、私も無意識にお坊さん視点で音楽を聴いているような気がします。王道では、あらゆる芸術・文化において、根底に「無常」を感じるものが反応しやすいですね。音楽においても、別れや儚さをテーマにした曲は数多く、死があるからこそ生が輝いてみえるように、カタチあるものは必ず変化しつづけていくという「無常」を感じるものに心が動きます。見た目が全く同じでも、造花には感動せずに、生きた花には心が動きますよね?(造花も無常ですが…)。枯れていく花には、より動きませんか?また、直接的にせよ間接的にせよ、時代によって移り変わる「正論」に疑問や反発を感じて生まれた曲も多いでしょう。そのようなパンク精神は仏教にも通じる場合があると思っています。

声明は日本の音楽の原点だと思っていますが、残念ながら、その唱法を用いたミュージシャンはほとんどお目にかかったことがありません。沖縄民謡のポップミュージックがあるのですから、お経の節回しや音階などを取り入れたミュージシャンもぜひ出てきて欲しいです。

以上、「音楽と仏教」についてラフに答えさせてもらいましたが、ひとつ補足しておくと、音楽に「酔わす効果」と「覚ます効果」があるとするならば、「酔わす」比重が高いと思います。陶酔するからこそ熱狂出来るものではないでしょうか。そういう視点では、仏教は「目を覚ます効果」が圧倒的に強いと言えるでしょう。仏教に熱狂するのはどこか危なさを感じます。
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