「べてるの家」行ってきた【後編】
- 2015年02月27日(金) 文:キッスィ
- 仏声人語
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前回はこちら。べてるの家についてはタツヤさんのコラムもご参考に。
せっかく北海道の浦河町まで来て、カフェぶらぶら行ったし、作業所も行ってみたい・・・。
お寺さんにお願いして作業所も全くのアポなしで行ってみた。

「あのぉ、何も予約してないんですけど、見学とかってさせてもらえます??」
「今は正月明けで作業まだしてないけど、べてるの家についての説明させてもらい、何もやってないけど下の作業所も見るだけなら大丈夫ですよ。」
せっかく北海道の浦河町まで来て、カフェぶらぶら行ったし、作業所も行ってみたい・・・。
お寺さんにお願いして作業所も全くのアポなしで行ってみた。

「あのぉ、何も予約してないんですけど、見学とかってさせてもらえます??」
「今は正月明けで作業まだしてないけど、べてるの家についての説明させてもらい、何もやってないけど下の作業所も見るだけなら大丈夫ですよ。」
なんと心の広い!
事務所に上がると資料まで頂いて、それをもとに説明していただいた。
事務所行くまでにまずびっくりしたことがあった。このような施設だと、出入りしている人は10代〜20代くらいの人たちが中心なのだと思ってたら、いろんな世代の方がいる!中には50代や60代と思われる方も。
勝手なイメージ持ってはダメだね。
べてるの家でやっている、カフェ(前編参照)・日高昆布の製造・介護用品の販売などの活動、理念である偏見差別大歓迎・公私混同大歓迎・三度の飯よりミーティング・弱さの情報公開・昇る人生から降りる人生などについてをお聞きした。
今まで知ってたこのような施設とは真逆ほどの理念でやっているんだ。
でもそんな状況で、経営どころかこの施設が成り立つのだろうか。べてるの家理事の向谷地さんは弱さの情報公開することによって「助けあいと共感が生まれる」とおっしゃっておられる。通常の企業では、競争と排除の原理が支配し、人とのつながりが途絶えてしまうが、その逆の発想である。
なるほど。弱いがゆえにできることできないことを補い合いながらしていくんだ。向谷地さんは『べてるな人びと 第1集』で長距離バトンリレーにたとえておられる。
一般的なリレーは400メートルリレーなら1人100メートルを4人で走るが、それができない環境であるから、走れる距離のところで次の走者が待っていればよいし、完走できないなら周りの仲間に依頼すればよい、と。弱さを相手に示すということは、他人の立場を推し量る思いやりを生み出す力を創造するのだ。
これって、自分たちの生活で大切なことじゃね?
で、作業所はこんなかんじ。

奥には疲れたら横なれるよう、ゆったりしたソファの置いてある。この配置もいろいろ考えられているんだなー。
相手を思いやるというのを大事にしているけど、精神障害を持った人たちだと衝突もある。そのようなことを打開するために始めたのが「当事者研究」である。
自分が抱える統合失調症などの症状によって起きてくる生活上の生きづらさを、自らが研究者になったつもりでメカニズムを解明し、その対処法を仲間や関係者と一緒になって明らかにしていく実践活動のことである。
その際に、自分の行動パターンや心の状態をもとに自分なりの病名をつけるそうだ。「精神バラバラ状態」「STBB症候群(S=シャイで T=ツッパリで B=ビクビクして B=爆発)」「統合失調症休日ヒマ疲れタイプ」のように。そこから自分の状態を把握して対人、心の状態、身体の状態をどのようにすれば前に進んでいく方向になるのか分析していくのだ。
就職活動の時によく自己分析っていうのを聞くけど、そんなかんじかなぁ。自分で自分のことを知り、それに適した企業選びするかのように。
説明を受けていてすごく自分の心に残っている言葉がある。
「当たり前の苦労を取り戻す」
ここにいる方々は、当たり前の状態に戻すために日夜前進しようとしておられる。
今日のご飯何にしようかな、営業先遅刻しそうだから急がなきゃ、契約取れなかった。生活しているといろいろな苦労がある。それを味わいたいということだ。
当たり前のことを当たり前に行う。実はものすごいありがたいことなのかもしれない。
相手のことを知り、認めていくようなやり方は、仏さまが自分のことをそのまま認めてくださるということにもつながるような気がした。
キャラクター「幻聴さん」にまた会いたいな。

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